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[Dr.アンチエイジング 青木 コラム]話題の糖質制限の効果と注意点

みなさんこんにちは。内科部長の青木です。

 

ここ数年、糖質制限によるダイエットが非常に話題になっています。

なぜ、そんなに話題になっているのでしょうか?

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今回のコラムでは、糖質制限によって体の中にはどんな変化が起きているのか、

どんなところに気をつけたら良いかご紹介しようと思います。

 

<糖質制限のやり方>

糖質制限のダイエットとは、簡単に言うと、糖質を食事から抜く(減らす)というやり方です。

糖質制限という場合、砂糖や炭水化物(ご飯、麺、パン、スイーツ、せんべいなど)などの他に、

厳しくやる方は、トマトやバナナなどの糖質が高い果物や野菜も気をつけます。

 

<糖質制限の仕組み>

人の体は、動くときや考えるとき、エネルギー源として糖質を使います。

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この糖質が体内にはいってこなくなると、体は次にエネルギー源として、体内に蓄積された「脂肪」を使い始めます

 

糖質をカットしていくことで、体は脂肪をエネルギー源にして生活してくれるので、

激しい運動などしなくても脂肪が燃えていくというのが、糖質制限がダイエット(体の脂肪分を減少させる)に効果的だと言われる理由です。

 

<脂肪の燃えカス「ケトン体」>

脂肪が燃えると、体内に「ケトン体」という成分が作られます。例えるなら脂肪の「燃えカス」です。

ケトン体は特別な輸送タンパクの助けがなくても、血流によって肝臓以外の臓器(特に,心臓や筋肉)に運ばれ、細胞内で代謝され、エネルギー源になることができます。

 

従来、私たちの脳は「ブドウ糖」からしかエネルギーを作れないと言われてきましたが、

研究が進むにつれて、糖質を完全に絶っても脂肪の「燃えカス」であるケトン体が血中に多くなると、

代わりに脳のエネルギー源にもなれることがわかってきています。

 

<糖質制限のメリット>

● 様々な不定愁訴の解消に

糖質制限は、ダイエットだけでなく、肌荒れや、体のしびれ、だるさ、イライラといったさまざまな不定愁訴にも効果があると言われています。

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これは以前コラムで紹介したように、現代人は糖質中毒と呼ばれるほど糖質過多になっており、

細胞が大量の糖を浴びると「体の糖化」と呼ばれる老化現象も起こるため、体に様々な不具合が生まれます。

糖質制限は糖質過多な体を「リセット」してくれるので、体調が良くなるのです。

 

●ガンにも効果が

さらに、最近の研究では、ガンの予防・抑制にも効果があると言われています。

がん細胞のエネルギー源になるのは、他の細胞や脳と同じように「糖質」です。

しかし、体は糖質が切れたらケトン体をエネルギー源にして活動しはじめます。

脳もケトン体で活動できますが、実はがん細胞はケトン体をエネルギー源にすることはできません。

このことを見ると、体がケトン体をエネルギー源にするような低糖質の食事を続けていくことは、ガンの予防・抑制にもつながると考えられるのです。

 

 

<糖質制限のデメリット>

健常人が長期間、糖質オフの食事を続けていると、心筋梗塞・脳梗塞などの発症リスクが高まり、死亡率も高まることがわかっています。

また、日本人が炭水化物である米を完全に絶って生活することは文化的にも難しく、厳しい糖質制限では外食で食べられるメニューも少ないなど様々な問題が付いて回ります。やり方が雑になってくるとビタミンやミネラルなどの栄養が不足してしまう心配もあります。

糖質を完全に断つような糖質制限ダイエットは、長くても1ヶ月程度にするのが現実的かつ安全です。

 

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一度糖質制限をしてケトン体がでてくれば、体の代謝が整ってきますので、

少しくらいの糖質を取っても脂肪を燃やしてエネルギー源を作る代謝経路をもったままになります。

糖質制限は期間限定で行い、その後は「低糖質(ゆるローカーボ)」の食事を心がけ、バランス良く食事をしていきましょう。

またダイエット中は栄養素が不足しがちですので、サプリメントなどでビタミン・ミネラルは補うようにしていきましょう。

 

大切なのは、一時的なダイエットではなく、

一生太らない(太りにくい)体をつくるための「ライフスタイル」を確立することです。

我慢するのではなく上手に食べることができるようになりましょう。

 

次回のコラムでは、僕のお勧めする低糖質な食事「ゆるローカーボ」の食事方法について、具体的にご紹介します。

 

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